現場でよく使われる介護用語

福祉系の仕事をするときには、よく使う用語が複数あります。しかし、介護職未経験の人はその用語に慣れるまで時間がかかるでしょう。そのため、日常的に使われる介護用語をしっかり覚えていくことが大切です。今回は、現場で困らないように基本的ないくつかの例を挙げますが、【いくつ知ってる?介護の専門用語】というサイトにも、具体的な専門用語が載っているので、併せてチェックしてみてくださいね。

まず、ここで紹介する専門用語として、高齢者が寝た状態を指す臥位という言葉があります。臥位には、仰向けという意味の仰臥位、横向きに寝た状態の側臥位、うつぶせという意味の伏臥位などがあります。この用語は主に、自ら姿勢を変えることができない高齢者を介護者の手で体位変換をするときに多く用いられます。臥位は、利用者の記録を残す際や職員同士の引き継ぎでも使用される用語なので、ぜひ覚えていてください。

また、ADLという言葉も介護業界ではよく耳にする言葉です。ADLとは、日常生活動作のことを言い、食事や着替え、排泄など、人が生活する上で欠かせない基本動作のことを指します。それゆえ、高齢者の身体的能力を測る指針になり、介護保険制度でも重要な項目になっています。介護保険制度では、動作の一つ一つをできるかできないかが大きなポイントになるので、できない項目が多いほどADLは低下しているということになります。

それから、ADLと合わせて覚えたいのがQOLです。QOLとは、クオリティーオブライフの略で、生活の質を意味します。また、利用者の生きる喜びを測る指針にも使われることがあり、介護業界では大切な用語の一つです。介護職は、QOLを向上させ、利用者に人間らしい豊かな生活を送ってもらえるように手助けをする仕事です。利用者に寄り添って、人としての尊厳を守った介護は、高齢者のQOLの向上につながるのです。